台東区根岸には、3階建てのビルに豪華な施設で有名な銭湯「ひだまりの泉、萩の湯」があります。JR山手線の鶯谷駅は、山手線では最も乗降客が少ないこと、東口にファッショナブルなホテル街が集約している割には風俗営業店が少ないこと、警察によるパトロール強化や多くの監視カメラで治安は割と良いこと、などで有名です。毎年7月頃には、駅前の商店街で、下町の夏の風物詩、入谷朝顔市が開かれます。
週末の午後に立ち寄りました。朝湯営業が6時から9時まで、通常営業は11時から深夜1時まで、のようです。1階のエントランスには、有名な女性銭湯背景絵師「田中ずき」さんの屏風絵が迎えてくれます。336個の下足箱も壮観です。ほぼスーパー銭湯な施設ですが、470円の一般銭湯価格です。館内に併設された食堂「食事処こもれび」で湯上がりのビールを飲んでも、リーズナブルな週末の気分転換が楽しめます。
とても広い浴場に、様々な種類の浴槽が見渡せます。お客さんも多いのですが、狭いという印象は感じませんでした。萩の湯では「光マイクロバブル湯」がイチオシのようです。「超高速旋回式」と呼ばれるマイクロバブルを発生する技術は、世界中で特許を取得したオリジナル技術。泡は小さすぎて肉眼ではほとんど見えませんが、バブル発生時に高エネルギーで発光することから「光マイクロバブル」と呼ばれるそうです。他にも2種類のサウナ、電気風呂、ジェット風呂、高温風呂に炭酸泉風呂。お湯の温度も、さほど高くなくて、ゆったりと楽しめます。
湯上がり。「食事処こもれび」では、アルコール飲料、食事、デザートなど、美味しい料理とお酒が充実している。特にお酒は、各種サワー、数種類の銘柄の日本酒があり、どれも400円程度です。空揚げ、イカリング、枝豆などのおつまみを含めても、1,000円程度。「セイント☆セントー」という、好みが分かれそうな前衛的なオリジナルキャラクターに関する商品も見られます。江戸川区の銭湯「お湯の富士」や、東京都銭湯組合の「ゆっぽくん」など、「ゆるキャラ」系が多い中では、「セイント☆セントー」はやや強烈な印象です。フリーペーパー 「萩の湯だより」も発刊しているようです。オーナーさんのコラムや、毎日かわる薬湯などの紹介があります。
来るときには、地下鉄の入谷駅から歩いてきました。閑静な下町の住宅街です。帰りは、、言問い通りの方へ歩き、JR山手線、鶯谷駅の方へ歩いてみると、景色は一変します。最近ではブティックホテルと呼ばれる、エンターテインメント的な魅力を前面に出した斬新な造りのホテルが目立ちます。東京の新しい観光(歓楽)スポット、といえるかもしれません。
グーグルマップより。
ストリートビューより。