天皇陛下即位の儀、特別個人的記念として、いつもの業務スーパーにおいて、大体986円くらいで特別限定購入したものである。精米歩合45%まで磨き、じっくり醸した贅沢な純米大吟醸である。
秋あがり、という名称を冠したる由縁は、冬に仕込み、ひと夏熟成させ、秋口に香味が整ったお酒を詰めた秋ならではの味わいであることによるものだそうだ。何ともありがたい説明書きである。この「冬」を「春」に置き換えれば、同じ説明文で「冬あがり」「春あがり」「夏あがり」も作れてしまいそうだ、という野暮な事を邪推してはいけないのだ。
それでは早速、開封の儀式に移りたい。キュキュ、と蓋を開けて、トコトコとグラスに注ぐ。フルーティーな、良い香りがする。どうして、お米なのに、こういう果実的な香りがするのだろう。一口、二口。美味しい。なんと言うべきか、同じ日本酒でも、いつものパックとは、ここまで違うのか、と思えるくらい。さすがは特撰松竹梅である(よく分からずに言っています)。
ちなみに、本日は東京地方の天気は雨だったけれど、即位の義が始まった午後一時頃には、突然、雲の隙間から、太陽の陽射しが見えて、晴天の青空が垣間見れた。何となく神聖なパワーにより、曇天にわかに拡散し太陽が立ち昇らん、という状況だった。天皇陛下には、やっぱり何かしらの、不思議が力があるのかもしれない。