カーン市場から、フマユーン廟【2020デリー_08】

朝、まだ業務が始まる前の時間に、早朝のカーン・マーケットを見てこよう、と思いました。「マーケット」というからには、朝市のようなものが開催されているはず!と思ったのですが、実際に現地に着いたところ、インドの方々は朝が遅いようで、まだお店は開いていませんでした。。

気を取り直して、その足で、「フマユーン廟(びょう)」に向かいます。「インドに行ったら必ず訪れたい世界遺産」とも言われている、とても美しい建物です。

ムガル帝国の第2代皇帝「フマーユーン」という人物の棺を収める墓廟として、王妃ハージ・ベグムが建てたもの。同じく有名な「タージ・マハル」は、その反対に、王である夫が愛する王妃のために築いた墓廟。ペルシア出身の建築家によって作られ、9年の歳月を経て完成されたと言われています。16世紀に建てられたフマユーン廟は、1993年、ユネスコ世界遺産(文化遺産)に登録されました。

ムガル帝国は、16世紀から19世紀後半まで存続した、トルコ系イスラム王朝。首都はデリーでした。1857年、ムガル帝国最後の皇帝とその家族は、イギリスからの侵略を逃れ、このフマユーン廟に避難しました。しかし、フマユーン帝の棺のそばで捕らえられ、帝位を剥奪され、ミャンマーへと追放されたそうです。

当時の混乱の中、フマユーン廟は損壊したそうですが、現在ではきれいに修復されています。雑然としたサウスデリーの街並みを見慣れた私にとって、「デリーにこんな綺麗な宮殿があったなんて!」という、新鮮な驚きを感じました。まさにマハラジャ的な何かを感じます。

緑の芝生は美しく整備されていて、道も綺麗に掃き清められています。天気が良いことも幸いして、青い空と緑の大地とのコントラストが綺麗です。

野良犬?が寝ています。インドでは、待ちのあちこちに、犬がいますが、どの犬もダラーっとしています。日本のように、元気に溢れてしっぽを振るような犬は、見かけません。お国柄でしょうか。

余談ですが、カメラで写真を撮ろうとしたら、上空からワシのような鳥が、バサーっと降りてきて、頭をひっかかれました。症状はまだ何も出ていません。。

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