竜泉寺の湯は、八王子や湘南にもある、チェーン店(という言い方は良くないかな…)の一つです。「湯楽の里」のように、温泉の泉質は地元ごとに変わりますが、上物である施設やサービスはビジネスの形式として展開が可能。「竜泉寺の湯」は、1990年に名古屋でスーパー銭湯の先駆けとして、ビジネスモデルの原型になった!と書かれています。ここ「草加谷塚店」は、ニフティ温泉でも高いランキング(2019年総合全国1位!)を有する、大型の総合的スパ施設です。
成分表には、「ナトリウム-塩化物泉」の「高張性中性温泉」とあります。高温泉水に1kg中10g以上の温泉成分が含まれる場合、「高張性温泉」と言う温泉濃度が高い温泉として分類されます。首都圏には珍しい、とも。
一方で、天然温泉を使用、と記載されている浴槽は、さほど多くはありません。露天風呂コーナー、屋内と、それぞれ一つずつ。湯量が少ないのでしょうか。ここでは、炭酸温泉、という言葉が、とても多く使われています。「高濃度の炭酸ガスを溶け込ませた竜泉寺の湯の自慢の健康長寿のお風呂です。」「通常のお湯と比較して血流が4倍から7倍にもなるといわれています。」
確かに、炭酸温泉は体にもよくて温まりますが、あとから混入したものであり、あまり「天然温泉」の感じがしません。お湯も、たしかに潮の味がしますが(加水していません、と書かれています)、どこの浴槽も今一つ温めで、あまり「温まった!」という感じがしませんでした。ランキング一位の大人気の日帰り温泉ですので、多くの方々に楽しんでもらうためには、いろいろな工夫が必要なのでしょう…。
休日の午後に訪問したので、かなり混雑していましたが、例えば露天風呂コーナーの寝湯で、寝転びながら目を閉じれば、水が流れ落ちる滝の音がして、落ち着きます。家族連れ、子供たちがとても多いのも特徴です。自由に走り回っています(笑)。屋内風呂の「ちびっこの湯」が一番空いていました。「ちびっこ」たちは、遠慮なく「大人っ子」のお湯に入るし、「ちびっこの湯」は浅くてお湯もぬるく、少し寂しそうにお湯をたたえていました。
自販機にポカリスエットのイオンウォーターがあるのは良いです。入場料も(岩盤浴を除けば)750円と格安です。シャトルバスも無料。広い岩盤浴コーナー、ゲームコーナー、リラックススペース。美味しい食事(見ただけです)。多くの最新のマッサージ器もあります。まさに「完成されたスパ施設」という感じでした。(個人的に一番重視したいお湯の質は、今一つでしたが…。 )家族連れで週末を楽しむには、最適の場所です。