知らないと恥をかく世界の大問題11 グローバリズムのその先(池上彰)

二極化する世界、深刻化する世界の大問題。ポスト・コロナに世界は、どう備えるか?お馴染みシリーズの11段は、コロナ禍、イギリスのEU脱退、トランプ再選予想、など、今を時めく?ニュースが分かりやすく解説されている。

香港を巡る情勢が緊迫化している。香港国家安全維持法は7月1日に成立し、次々と逮捕者が出ているようだ。2047年までの予定だった「一国二制度」は、随分と早めに終わってしまいそう。そんな状況を見ている台湾としては、次は我が身と構え始める。親中派を抑えて、民進党の蔡総統は支持率が上がっているようだ。「なぜ総統と呼ぶのか」ということも、解説してくれている。

日本の国内問題についても分かりやすく解説する。森友学園問題は「財務省」の忖度、加計学園問題は「文科省」の忖度。「桜を見る会」なんて、コロナ禍で忘れてしまいそうになっていた。検事長の定年延長問題も。長期政権の状態が続いている安倍総理も、問題が目に見えて多くなってきたようだ。

最新の記事以外にも、世界の三大宗教の歴史や、わかりにくい中東の紛争の仕組みなど、知っておいたほうがよい情報が豊富だ。語り口は分かりやすい。学校で先生の授業を聞いているような気分にもなってくる。

歴代最長の通算任期となった安倍総理だけど、そろそろ交代の話も聞こえてきそうだ。次は誰だろう…?その手の話は、週刊誌の方が得意そうだ。明恵夫人が外出時に「アベノマスク」以外のマスクをつけている、という記事を、週刊誌の横釣り広告で見かけた。先生の話が全てではない。メディアの得手不得手も踏まえて情報を集めつつあれこれと空想するのも、読めない世間のもう一つの見方だ。

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