AIは人類を駆逐するのか?自律世界の到来(太田裕朗)

何だか怖そうなタイトルです。画期的なテクノロジーである人工知能(AI)が人類にもたらすのは、脅威か福音か…。

八重洲ブックセンター、2020年7月のビジネス書1位だそうです。2021年1月時点では、アマゾンランキングのAI関連では500位前後。類似の署名がたくさんあります。最近注目されている分野ですね。

今まではコンピューターに「自動化」を求めてきましたが、これからは「自律化」。自ら考えて動作する、自律的なロボットとの「かかわり方」について、豊富な事例をもとに紹介しています。

自動制御によって、人間が与えた操作手順に従って動作していた今までのロボットに対して、これからは自律的なAIが活躍します。「自ら律する」という意味の通り、他からの支配を受けず、自分が持つ規律に従って行動を設計し、実行する、と言います。AIに対する教育の重要性が強調されています。

「ドローン兵器をどうするのか」といった話題。無人兵器はアメリカやイスラエルで実用化されていて、2019年9月のサウジアラビアの石油施設に、イランのものと思われるドローンによる攻撃が行われ、施設の能力の5%が破壊された、と書いています。

AIも道具の一つ。人類が「火」を生活に役立てているように、正しい倫理観を持って、生活レベルを向上させるための道具として使えるよう、向き合う姿勢が求められているようです。

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