川越は、自宅からは遠いのですが、西武線・東武線のアクセスが良く(交通費も安く)、なぜか良く来る街です。今回は嫁さんに連れられて「ミッフィー蔵のキッチン」へ行った帰りに、新しくできた日帰り温泉「かしば」へ立ち寄りました。
川越駅から徒歩50分ですが、バスを利用しましょう。今回は「とんかつ和幸」で「平日限定ダブルロースかつ定食」を食べて、カロリーを消費するために歩きました。川越氷川神社や喜多院を通り、幹線道路を越えて、広い田んぼの風景を抜けると、とても広い敷地が見えてきます。
徒歩の場合ですと、途中で、東京ドーム何個分かで換算できそうな、とても広い田んぼの真ん中の道を歩くことができます。赤トンボ、シオカラトンボが方に泊まりそうになり、足下ではバッタが跳ねて、田んぼの水辺にカエルがいて、白鷺が舞い降りたりします。収穫待ちの稲穂が、さやさやと風に揺れたりしています。
田んぼの道は楽しいのですが、おそらく公道では無いと思うのですが、グーグルマップでは最短徒歩コースとして提示されます。まっすぐ歩きすぎると、白十字社の工場に入ってしまいますので気をつけましょう。(最後の一歩で、あぜ道をジャンプする必要があります)。
さて、とても広い駐車場を横切って、2021年11月にオープンしたばかりの日帰り温泉へ、入場いたします。平日なので850円。なんと岩盤浴も、この料金内で利用できます。カウンターで岩盤浴着、バスタオル(岩盤浴用)を受け取ります。フェイスタオルは110円で販売しています。
綺麗な脱衣所を抜けて、さっそくお風呂コーナーへ。内湯にも「天然温泉」と書かれたプレートの湯船があり、定番の炭酸風呂もあります。地下1,500メートルから湧き出た「低張性アルカリ性低温泉」とのこと。やや温めで、無色透明、肌触りの良いお湯です。少しだけ塩っぽい気もします(飲んではいけません)。
大きなサウナ室は、余裕のある四段スタジアムで、正面にテレビがあります。昭和ストロングスタイルかと思われる、かなりの熱さ。30分ごとにオートロウリュが出るそうです。最上段は余裕があり、背中を壁に付けた状態で、両足を投げ出すことができます。足の裏に熱波を感じます。マットを数えたところ、余裕を持って24人は座れそうです。
水風呂ですが、かなりの冷たさ。とても快適です。体感的には14度くらい。4人が横に並ぶように座れる広さです。
整いコーナーですが、残念ながら、外気浴ができる露天コーナーでは、藤イスが2脚に、リクライニングが4脚だけ。露天風呂の岩のヘリに座っている人もいます。内湯のサウナ室の横に、隠れるように、藤イスが3脚あります。もう少しイスを増やして欲しいです。
露天コーナーにも大きなテレビがあります。とくにCMになると音量が上がるので、ととのった・・・となる直前に、「健康食品の何とか!いますぐ電話!0120・・」という音が耳に入ってきます。周囲に何も無い施設で、田園からの爽やかな風も感じられるのに、この賑やかさは、残念です。
この施設の運営者は、岐阜県を中心に温浴施設などを展開しているいずみの湯グループ(関観光ホテル)とのこと。今時のサウナブームに迎合していない姿勢は好感が持てます。サウナーに特化した(スパメッツァ的な)イマドキの施設ではなく、誰もが楽しめて賑わいのある「河岸場(かしば)」をイメージしたのだと思います。
岩盤浴コーナーは、とても充実。無料で使えるパソコンや、大量のマンガ本。スマホやマンガ本を持ち込める岩盤浴部屋もあります。個人的には、汗が岩盤浴着に付くのと、すぐに水風呂でサッパリできないことから、岩盤浴という仕組みが、あまり好きでは無いのですが、好きな人には好まれる施設だと思います(とりつく島も無い言い方ですが・・)。
川越駅までの帰り道は、無料のシャトルバスを利用しました。間違えて手前の本川越駅で降りてしまいましたが、夕暮れの駅前通りを散歩することが出来ました。もうすぐ10月。今まで涼しく感じていた夕方の風の合間に、すこし冷たさも感じるようになりました。どこかのお店から、川越名物のサツマイモを焼いている、いい匂いがしてきました。