見かけは区民センターのような建物の2階にある。主に高齢者向けの、デイケアセンターと同じビルに入っているというのは、銭湯という経営が時代と共に歩むための、良いアイデアなのかもしれない。東京メトロ小伝馬町駅から徒歩2分程度。都心だが、洗練された下町的な風景もあり、落ち着いた雰囲気の町並みに囲まれている。
2014年に完成したということもあり、設備は新しい。レジャー地区の大規模ホテルの大浴場に来たような気持ちにもなる。ロッカーも100円が返却される仕組み。ジョギングやサイクリングのついでに立ち寄ったような雰囲気の若い方々も見られる。
高齢者向けの気配りも見られる。大浴槽が2つあり、温度が違う。ぬるい方は、半身浴ができる高さだったり、足湯のような状態にもなれる。広さがやや、肩まで入るには、微妙に数人しか入れない、やや狭いような造りになっている。熱い方は、とても熱い。
別料金だが、サウナもある。水風呂も。脱衣場に冷水飲み機があるのは嬉しい。「東京水」とある。歯が凍るような冷たさ。全体的に天井がやや低いせいもあり（マンション的な建物内だから仕方ない）、銭湯っぽさはあまり感じないのだけど、次世代型の銭湯の有るべき姿の一片を垣間見たような気がした。
