本の紹介

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蝉しぐれ 上 (藤沢周平)

藤沢周平さんの作品を読むのは2作目。「たそがれ清兵衛」では、風変わりな境遇にありながらも、剣術の腕前が確かな主人公が、快活に活躍する短編集を楽しませていただいた。一方で、藤沢周平の作品の中では「一番」とも言われている本作品は、上編を読み終え...
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武士の職分 江戸役人物語 (上田秀人)

「役目を減らすことは、や役人の席を奪うこと。己の存在意義と既得権益をめぐり、武士たちは熾烈な競争を広げた。」少し前の、日本の一部の行政職は、たしかにそうだったかも知れないけれど、今は先立つ税金が先細り、中央省庁も地方政府も、無駄な役職は殆ど...
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剣客商売 六 新妻 (池波正太郎)

いきなり官能的な表紙から始まる第六巻は、ついに我らが愛すべき純朴なる若大将・秋山大二郎と、キリリと男装で清楚可憐なアイドル・佐々木三冬とが、めでたく結婚にたどりつくという、祝賀すべき一巻単行本である。いや、よかった。めでたい。本巻でも、結婚...
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剣客商売 五 白い鬼 (池波正太郎)

剣客商売、第5巻。隣の貯金箱は、ズッシリと重くて、きっと30万円分の小銭が入っているのだと思う。すべて500円玉で貯金した場合、という特殊条件もある一方で、少なくとも50円玉さえ投入した記憶はない所有者の感想としては、まあ、そこそこだという...
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バーボン・ストリート (沢木耕太郎)

沢木耕太郎といえば、深夜特急、が有名だ。学生時代に、その小説に感化された友人と一緒に、中国大陸をボロボロの鉄道で旅をしたことがある。私は、桂林、深セン(当時は栄えていなかった)、香港へと入ったが、彼はそのあと、さらに中国大陸を奥地へと旅し、...
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くっすん大福 町田康

別の本の紹介で興味を持ち、図書館で借りてきた。町田康さんのデビュー作品で、何しろ文章が面白い。主人公といえばいいのか、一人称で語り続けるこの若者は、見るからにぐうたらで、仕事もせず、嫁さんにも見切りをつけられ、何もせずに毎日を惰性的に過ごし...
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武器としての言葉の力 (柏耕一)

柏耕一さんは、最近刊行された、彼の別の本が読みたかったのだけれど、図書間で予約待ちのため、この本を予約したら、すぐに順板が回ってきた、というあらすじである。紹介文によれば、出版社勤務後、編集プロダクションを設立。出版編集・ライター業に従事し...
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新しい道徳 (北野武)

新しい道徳、北野武さん。「いいことをすると気持ちがいい」のはなぜか、という副題が付けられている。数年前に話題になった作品だけど、「20%OFF」セール中のブックオフで86円だった。残暑、鳴き疲れたセミが地面をヨッコラセと這うように歩く気温の...
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鬼平犯科帳 四 (池波正太郎)

シリーズの4作目。この一冊には、長谷川平蔵の周囲の人物たちの活躍にスポットを当てた作品が多いように感じられる。長谷川平蔵自身は、あまりにも何と言うか、過去の生い立ちも含めて、揺るぎなく完成した主人公で、隙が無い感じだ。「剣客商売」の秋山親子...
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鬼平犯科帳 三 (池波正太郎)

鬼平犯科帳の単行本には、3通りがあるようだ。通常版、新装版、決定版。文字の大きさが異なる。決定版が、読みやすそうだ。高齢になって小さな文字が読みづらくなるに従い、決定版の方へと移っていくのかもしれない。ブックオフで108円で売られていたこの...