本の紹介

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中学生に教えたい、日本と中国の本当の歴史(徳間ポケット新書、黄文雄)

中国関連の感想文が3つも続いて恐縮だが、講義資料の準備のために頭の体操をも兼ねているので、ご容赦願いたい。3冊目は少し趣向が変わる。この書籍は、誰かに説明するためというよりも、別の観点や意見からの知識として、一度は目を通しておきたい内容を含...
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書籍 中国科学院(林 幸秀)

続いて、中国科学院。ネイチャー指数(論文の非引用数)、近年はずっと世界1位。中国の104の研究所の集合体であり、中華人民共和国の建国とほぼ同時期に設立され、中国の科学技術を実質的に牽引してきた、総合的な科学技術機関だ。副題が「世界最大の科学...
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北京大学と清華大学 (林 幸秀)

文系の北京大学、英国タイムズ誌が公開している、タイムズハイヤーエデュケーション(THE)という大学ランキングで、昨年、中国の清華大学はアジアで初の1位となった。それでも全体では22位だ。米国や英国の大学がトップを占めている。北京大学が8位に...
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最強の未公開企業、ファーウェイ 冬は必ずやってくる

発刊された2015年当時に、世界で最も革新的な企業ランキングの五位に中国の企業がランクインした。「初めて明かされる、紅い巨人の素顔」「冬は必ずやってくる」という、説明書き。まるで現在の米中貿易戦争、次世代ハイテク争奪戦の始まりを予測するかの...
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不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良

東京大空襲をテーマに、少年の不思議な力が、家族の未来を切り開く物語。石田衣良の物語力と、綿密な事前調査で、東京大空襲が都民にとってどのようなものであったか、うかがい知ることができる。大東亜戦争に至るまでの歴史的経緯や世界情勢を理解するための...
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不死身の特攻兵 鴻上尚史

鴻上尚史さんの、ノンフィクション小説。太平洋戦争の末期に、陸軍の戦闘機の、いわゆる特攻兵として選出されながらも、9回出撃して、9回行き残ってきた、佐々木友次(ささきともじ)さんの物語だ。一年前に図書館に予約して、やっと順番が回ってきた。これ...
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「この世で一番のメッセージ」 オグ・マンディーノ

オグ・マンディーノ(作中の親しみのある呼称に従えば、「ミスター・オグ」)の作品を手にするのは、これで4冊目になる。1923年生まれで、「世界で最も多くの読者を持つ人生哲学書作家」とある。生涯で19冊の本を執筆した、という。初めての作品は「世...
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鬼平犯科帳(ニ)池波正太郎

池波正太郎は、上野、浅草あたりを故郷として、下町を舞台にした多くの作品を執筆した。東京都台東区にある台東区立中央図書館には、「池波正太郎記念文庫」というコーナーがあり、常設展示のようなことをしているようだ。雷門から浅草寺へ抜けて、国際通りの...
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鬼平犯科帳(一) 池波正太郎

池波正太郎さんの代表作。2017年は「鬼平」誕生50周年だったようで、これを機会に小説が「決定版」として新装され、字も大きく、振り仮名も付くようになった。小説の舞台が、江戸時代の本所から深川にかけて、つまりは現在の墨田区と江東区にかけての一...
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「ちょっと今から仕事やめてくる」 北川恵海

「人生って、それほど悪いもんじゃない」と思える、爽やかな読後感のある作品だ。いわゆるブラック企業に勤めていて、心身共に衰弱し、自殺を考える若者が、素晴らしい(偶然の?)出会いや、気づき、前向きな習慣を通して、自分で人生を切り開いていく様子を...