チャミスルフレッシュ 韓国と日本の焼酎比較

韓国のお酒、「チャミスルフレッシュ」。チャム(真)、イスル(露)。日本の眞露株式会社が、韓国の本社であるハイトジンロ社から輸入、販売している。「JINROというお酒と同じ?」と思ったけど、「JINRO」も「チャミスル」も、別の商品ブランドのようだ。ハイト眞露社のホームページは、日本語でも丁寧な説明が記載されている。1924年の創業。ハイトビール社との合併を経て、韓国では最大規模の酒造会社だ。

氷を浮かべたタンブラーに注いでみる。スッキリとした飲み心地だ。やや抑えめの、アルコール度数17度。度数の低いウォッカのようで、少しラムネのような風味が漂う。韓国では、チャミスルが、焼酎市場の8割以上を占めているそうだ。JINROや鏡月のような透明感がある。辛めの韓国料理にも、良く合いそうだ。

韓国では、JINRO、鏡月、チャミスルなど、スッキリとした焼酎甲類が好まれている…といわれている。日本で焼酎といえば、「黒霧島」をはじめとする焼酎乙類を「本格焼酎」と呼んで「主流派」に位置付けているけれど、韓国ハイトジンロ社のホームページの「焼酎」コーナーを見ても、乙類焼酎に相当する商品は、見かけられない。

焼酎甲類は数回蒸留するので(焼酎乙類は1回蒸留なので原材料の風味が残る)、あっさりとクリアな味になる。そこに香料や甘味料を加えれば、様々なフレーバーのリキュールができる。原材料(麦、芋、さとうきび等)は良く分からない(何度も蒸留して味が残らないので、なんでも良くなる?)。日本では「本格焼酎」のために、伝統的な技術、歴史ある麹、仕込み水、特別な原料を重要視する。対照的で、興味深い。

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