特別純米酒 燦然 岡山の酒米「雄町(おまち)」を使用

毎朝の出勤では、吐く息が白くなります。寒い日が続くようになりました。燗にした日本酒が恋しくなる季節。父がGoToトラベルのお土産に買ってきてくれたのが(東京からの観光客は嫌がられるのに…)、岡山県倉敷市の「菊池酒造」が作る特別純米酒、燦然(さんぜん)。「数多い酒の中にあって、一段と輝く素晴らしい酒であるように」という願いを込めて命名された純米酒は、何となく後光がさしているようです。

日本酒に使われるお米は「酒造好適米」や「酒米」と呼びばれています。普通のお米よりも大粒で、米の中心の「心白」と呼ばれる白い不透明な部分が大きいため、磨きに幅を持たせられるのが特徴です。山田錦が有名ですね。「山田錦100%」と表示された日本酒は、一般に高評価です。この日本酒「燦然」に使用される、岡山県が主産の「雄町(おまち)米」は、山田錦と同じくらい有名な酒造好適米なのですが、栽培が難しいことから、「幻の米」とも呼ばれているそうです。

そもそも酒米は、普通のお米よりも、栽培に手間がかかるそうです。粒が大きく、重たそうな穂がイネの茎にたくさん垂れ下がるので、風が吹けば倒れてしまうし、肥料のやりすぎにも注意が必要とのこと。「雄町米」は、酒米の中でも茎の高さが低くて、支柱が必要になることが多いそうです。

陶芸が好きな母が作ってくれた、少し大きめの猪口に注ぎます(ほぼコップ酒)。電子レンジで30秒。温まった純米酒、ふわっとしたお米の香りがします。一口。ふくらみのある、柔らかな旨みが広がります。鍋料理などに合いそうです。冬至に向かう日々の中、こたつにでも、入りながら・・・。

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