【バンクーバー】アクアティックセンター(サウナ)

少し前のお話です。カナダの東海岸にあるバンクーバーへ、出張に行ったときです。泊まったホテルの部屋にバスタブが無いことに気がつきました。どうしてもお湯に浸かりたい。できればサウナにも入りたい。会員制スポーツクラブのデイユースも利用できそうですが、円安の影響もあって出張日当はとても定額でしたので、出費は控えたいところです。そんな思いを叶えてくれるのが、いわゆる「コミュニティセンター」でした。

今回訪問した「アクアティックセンター」は、バンクーバー市の中心部から徒歩で20分程度。UBER(クルマ)を使えば数百円の距離です。この日は仕事が朝10時からのため、早起きをして散歩がてらに目的地を目指します。

路線バスでも行けます。グーグルマップがとても便利。あいにく小銭がなく(大きな銭もなく)、前日の夕ご飯で散財してしまったため(ビール1杯が1,500円くらいした)、朝の市内をひたすらに歩きます。6月のバンクーバーは初夏の季節ですが、朝はまだ肌寒いです。

バンクーバー市内に公共プールはいくつかありますが、今回訪問したのは、上の地図にある、”Vancouver Aquatic Centre” です。カナダには、健康増進や地域交流を目的として、市民の方々が利用できるこうした公共施設が、複数あるようですね。イングリッシュ湾に面した、サンセットビーチという公園に近いところです。潮風か香ります。夕方になると、綺麗な夕日が見れそうです。

見た目は地味です。勇気を出して(?)中に入ってみます。平日の早朝(7時頃)でしたので、やや閑散としています。建物全体には古さが漂っていますが、施設の中は清潔に保たれている印象です。

扉の向こうは、いきなりプール。本格的な50メートルプールです。チケット販売受付に座っているのは、南米系のお兄さん。1日利用料の6ドルを、クレジットカードで支払います。この後、ロッカーで25セントコインが必要なことに気がつきました。この兄さんが親切で、「帰りに戻してくれればいいよ」といって、貸してくれました。私もたまに地元で区民プールを使用しますが、もしも困っている外国人がいたら、親切にしてあげたいと思いました。

階段を下りて、脱衣所へ向かいます。踊り場にある掲示ボードには、地域に密着した情報が貼られています。ボランティアの誘い、クラブ活動の紹介など。なんだか分からないような手書きの張り紙もあり、不思議に心が和みます。

この先は撮影禁止ですね。更衣室から先は、床がコンクリート打ちっぱなしでした。サンダルを持ってくるべきでした。あと、シャンプーとボディソープも。身体をシャワーで洗ってからプールに入るのがマナーです。そこから先にあるプールは、普通のプール。レーン毎に遊泳方向が決まっていて、ゆっくりコースと、スピードコースがあります。

ゆっくりコースで30分ほど泳いだ後に、更衣室を抜けて、バスタブとサウナがある場所へ向かいます。サンダルが欲しいです。バスタブという名前の、ジャグジー風呂です。そこそこ熱くて良い感じ。水着着用ですが、とても温まります。

いよいよサウナ室の扉を開けます。広めの2段です。何となく木の香りがします。石を熱するストーブがサウナ室の両端に一つずつ配置されています。先客は3人でした。スキンヘッドのおじいさん、座禅を組んだヒゲのスリムなサムライっぽい青年。そして、すごくスタイルの良い高身長のお姉さん。当然に水着ですが、ロッカーにメガネを忘れたことに後悔します。

さほど高温ではなく、じわじわと温まるタイプです。扉が開くたびに、外気が入ってきて、少し室温が下がる気がします。水風呂は無いのですが、水シャワーが十分に冷たいです。サウナと水シャワーを少し往復すると、なんとなく「整ってきた」様な気がします。

センター内には、運動機具を備えたトレーニングルームもあるようです。全体的な印象としては「市川クリーンスパ」でしょうか。無料送迎バスがあれば便利ですね。ホテルへの帰り道に、良さげなベーカリーカフェを見つけました。別の機会にご紹介します。

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