ハイブリッド会議に!「ミーティングオウルプロ」体験レビュー

TV会議と混在の「ハイブリッド会議」で活躍する、360度WEBカメラです。

ミーティングオウル プロ(Meeting Owl Pro MTW200)

どうせなら、一番、良さそうなものを!ということで、「ミーティングオウル プロ(Meeting Owl Pro MTW200)」という製品を購入しました。会議室が広いので、マイクの守備範囲の広さを求めていました。

・AIが発言者を自動で感知し、オートフォーカスで画面を切り替え。
・カメラ、マイク、スピーカーまで360度。半径5.5mまで認識。
・エコーキャンセリング、ノイズキャンセリング機能付き。
・マイクは1台で計8個搭載。エコー、ノイズキャンセリング機能。

会議に対する姿勢として、日本の会社では、「リアル会議の方が良い」「家にいるといたたまれない」と考えるベテラン社員と、「コロナ禍はテレワークが必然」と考える若手社員がいるように思えます(あくまで一般論です)。

テレワーク中の社員と、出勤している社員が一緒に参加する、混合会議(ハイブリッド会議)も結構あります。ベテラン社員の中には、あまりパソコン操作が得意でない方もいらっしゃいます。一つの会議室で複数のノートパソコンを持ち寄ってTV会議をすると、ハウリングが発生します。発言のたびに、マイクをオン・オフが必要です。「話すとき以外、ミュートにしてください!」と叫ばなければならず、現場担当者としては、一苦労です。

その点、テレビ会議用の360度WEBカメラ(+マイク+スピーカー)なら、真ん中に一つ置いておけば、リアル参加の皆さんは、そこに向かって喋るだけでOKです。テレワーク社員の音声も、そこから発せられます。

さて、ワクワクしながら、開封してみます。

ソースネクストさんが販売する、最新の「ミーティングオウルプロ」。パッケージは「ミーティングオウル」と書かれていますが、中身は「ミーティングオウルプロ」でした。(過渡期の商品には、良くあることです。)

なお、ミーティングオウルプロは、アメリカのOwl Labs社が、2019年11月に発売した製品の、日本国内向けの製品です。日本政府も太鼓判を押す、安心のアメリカ製品ですので(この考え方も、いい加減に、どうかと・・・)、会議データを吸い取られる心配も少ないかも?(ちなみに製造は「made in China」です)

非常にシンプルな説明です。このメモ以外に、説明書らしきモノは入っていません。私のような昭和生まれには衝撃的です。初期のパソコン(NECのPC-9801など)の山のような説明書が懐かしいです。

レンズ部分です。とても純粋な目をしたオウル(ふくろう)くんです。これが360度可動するそうです。

本体の裏側に、ACアダプターと、USB(平たくて小さい方)の差し込み口があります。USBを差し込むと、緑色のランプが点灯しますが、USBタイプCではないので、充電はされないようです。クールなフクロウステッカーも付属しています。貼りどころが今ひとつ分かりません(底面かな?)。

さて、意気揚々とZoomを立ち上げます・・・が、うまく繋がりません。説明通りにしたのに・・・。本体のボタンをいくつか押してみるとと、「ハロー!アプリをダウンロードしてね!」(英語)という、米国風の軽快な女性の声が聞こえました。

「初めてご利用いただく場合、ミーティングオウルをアプリで登録してWi-Fiに接続する必要があります。」という説明が、HPのQ&Aにありました。「専用スマホアプリで、より便利に」というフレーズの下に、やや小さめに「初回利用時にはアプリの登録が必要です」と書いてありました。

一般に、業務用スマホは、あやしいアプリ(失礼)はダウンロードできない仕組みです。システム部門への申請が必要ですが、テレワーク中で時間がかかります。仕方なく、個人用のスマホからアプリをダウンロード。幸いなことに、まだ月初でしたので、けしからんサイト等の閲覧回数も少なく(一般論です)、まだギガには余裕がありました。

グーグルプレイから「ミーティングオウル」で検索すると、すぐにアプリは見つかりました。まだダウンロード数も少なめ。少し評価が低いのは気になります(改善の余地が有る、ということでしょう)。

本体とアプリの関連づけと、最新のアップデート処理をするために、本体をインターネットに一時的に繋げる必要があります。ここでも問題が。怪しいフクロウ(失礼)を、社内無線LANに繋げるには、面倒な丁寧な手続きが必要。自前のスマホをテザリングして本体と繋げ、どうにか準備完了します(以後も、本機は社内ネットワークには繋げませんので、このとき限りです)。

アプリを起動すると、近くの本機が見つかります。アプリの設定画面から、名前、会社名(必要なのかな?)、メールアドレスを登録します。最後に、端末に愛称を付けることが出来ます。英語で「オウル」と名付けました。

このとき「オウル」のスペルを間違えてAWL(正しくはOWL)にしてしまい、しばらく、AWL:「靴屋の突きぎり」という変な名前で活躍していたフクロウくんでした。社員(私の)の英語レベルを再確認できた、良い機会でした(勉強しなくては・・・)。

さて、名付けが終わりますと、初期設定が始まります(上の画面左)。「始める」をクリックすると、「ミーディングオウルをディスプレイから1m以上離して設置してください。」と出ます(上の画面右)。ディスプレイの電波が干渉するのでしょうか。

念のため、近場のディスプレイから離して「次へ」を押すと、「カメラ、マイク、スピーカーの機器をオウルへ接続するよう設定してください」と出ます(上の画面左)。ここで表示される画面は「サンプル」です。この画面からは設定はできません。Zoomにせよ、Teamsにせよ、それぞれの設定画面から、カメラ、マイク、スピーカーを「Meeting Owl」に当てる必要があります。最後に完了を押します。「素晴らしいミーディングになりますように!」

上の画面が出れば、あと少し。私の場合は、なぜかカメラだけがどうしても接続できなくて、2度ほどACアダプターを抜き差ししたら、反応するようになりました。

オウルくんの真ん丸の目が、パチパチとしたら、接続完了です。アプリでの設定は最初の一度だけ。カメラ位置の固定する場合などには、改めてアプリの起動が必要です。

おお!カメラが映りました!ちょっと猫背のおっさんが見えました!(私でした。すぐにピッと背すじを伸ばします)。画面上部には、パノラマで360度の会議室の景色が広がり、画面中央には、私の姿が映りました!かなり臨場感あります。サンプル画像や動画は、ソースネクストさんのHPの動画をご覧下さい(笑)

使ってみて良かったところ
・会議室の真ん中に放置できる。
・ハウリングを誘う面倒なマイクミュートのオンオフ作業が不要に。
・カメラ画質がとても良く、全体的に明るい画像が取れる。
・スピーカーも十分な音量。パソコンから音量をすぐ変更可能。
聞かれたくない話の時は、マイクを手元でオフに出来ること。
もう一つ注文を付けたいところ(注意:通信環境にもよります)
・公式距離範囲は5.5mですが、3mを越えると聞き取りにくい場合も。
・女性の高音は少し感知しにくい?男性の野太い声の方が、カメラも早く反応する気がします。フクロウくん(ちゃん)はダンディ好き?
・USB給電できれば、野外で使えたり、コード1本になったかも。
(こういった点は、今後のアップデートで改善するかもしれません。)

社内のハイブリッド会議で大活躍している「フクロウ」くん。値段は高いのですが、スペックはまさに最強です。会議でのストレスが減ったような気がします。

コロナ禍ですので、一部の出勤が伴うハイブリッド会議よりも、完全なテレワーク会議を目指したいところですが、この過渡期には、十分に役立つガジェットです。頑丈そうなフクロウくん。アフターコロナでも役に立ってくれると思います。

製品名:Meeting Owl Pro(ミーティングオウルプロ)
カメラ:360度、オートフォーカス、1080p(フルHD)
マイク:8個、半径5.5mまで認識可能
エコーキャンセリング:〇
ノイズキャンセリング:〇(専用アプリで設定)
スピーカー:3個、76dBSPL@1m
Wi-Fi接続 (WPA/WPA2ネットワーク対応、802.11 a/b/g/n他) 
Bluetooth接続(5.0)
外部接続:プラグアンドプレイ(ただし最初はスマホアプリ必須!)
サイズ: 111mm × 111mm × 273mm
重量:1.2kg

Logicool C270N ウェブカメラ

自宅からテレワークで参加する場合は、ロジクールのウェブカメラを使っています。発売から何年も経過しており、とてもシンプルな機能ですが、十分に活躍しています。アマゾンでは少し高いのですが、ヨドバシカメラを午前中に訪れると、たまに補充されていることがあります(1,980円でした)。

マイクが内蔵されていますので、一人で部屋の中からのテレワーク参加でしたら、ヘッドホンを付けなくても、割合とクリアな音声が、相手方に伝わるようです。動画も十分に滑らか。こちらもオススメです。

製品名:ロジクール C270N ウェブカメラ
カメラ:視野60度、固定フォーカス、720p/30fps
マイク:モノラル内蔵マイク
フォーカスタイプ:固定フォーカス
レンズテクノロジー:標準
ユニバーサルクリップ:ノートパソコン、LCDまたはモニター用

ご閲覧いただき、ありがとうございました。

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