スカイツリーが見える銭湯。ではなく、天然温泉、とのことだ。深夜営業しており、朝方の十時に閉店、午後三時に開店という、チャレンジングな時間設定のお湯処。ホームページの作りもしっかりとしていて、露天風呂の交代制カレンダーも分かりやすい。
錦糸町駅から徒歩で15分くらい。アクセスはさほど良くないが、スカイツリーを背景とした正面玄関は立派な作りだ。番台のところも待合室、休憩コーナーになっていて、テレビやマンガ棚、写真の展示コーナーなど豊富。レンタルタオルが20円というのも、良心的だ。番頭さん、店員さんが、若手の男性というのも珍しい。全体的に今風な雰囲気だ。
大浴場は、薬湯、歩行風呂、露天風呂に、二階へ上がる階段の上には休憩コーナーもある。施設自体はさほど新しくはないのだけれど、色々と工夫が見られる。200円の別料金だが、サウナもあるようだ。シャワーの温度が少し熱めなのも、下町っぽくて良い。
露天風呂の方は、その、なんというか、あまり清潔な感じがしなかった。訪れたのが月曜日。火曜日が定休日ということは、一番、皆さんが利用された後だったのかもしれない。ちょっと不思議な香りがしたが、もしかしたら温泉成分なのかもしれない。露天風呂には、少し声を荒げがちな、地元の方っぽい年配の男性が一区画でリラックスされていて、あまりゆっくりとした気分ではなかったのは少し残念だった。きっと、タイミングが悪かったのだろう。
錦糸町への戻り道。四つ目通り沿いにフラフラと歩く。古代ピラミッドのような宗教的な建物があって、近づいてみると、本所警察署だった。入り口には象の銅像。建物の上部には科学特捜隊の発信装置のようなポールが突き出ている。ユニークな作りの建物の周りを、隊員のような方々がジョギングされていた。不思議と、そちらのほうが印象深かった。
