名古屋発の喫茶店チェーン、コメダ珈琲店。東京都23区の中で最大の店舗数を誇るのが江東区です。なぜ、江東区が最多なのでしょうか。その秘密に迫るのは別の機会にして、江東区全6店舗を実際に体験した結果をまとめてレポートします。
その1 アトレ亀戸店
上の方(北の方)から順番に紹介します。JR総武線の亀戸駅ビル2階にある、アトレ亀戸店。アトレ亀戸は、公式キャラクター「カメレちゃん」が有名です(有名かな・・・?)。亀戸のカメ、アトレのレ。ラインスタンプもあります(有料です。)たまに100円オフのクーポン件などを配信したり、握手会のイベント情報も流してくれます。
アトレ亀戸には、ネコグッズ(食器、家庭用品、小物など)が豊富なお店があります。たくさんの可愛い雑貨店が、さほど大きくない(失礼)ビルの中に並んでいます。ビル内の有隣堂書店でもたまに「猫グッズイベント」を開催しています。
アトレ亀戸は、2006年までは「亀戸エルナード」という名前の商業ビルでした。私の実家からバスで近く、子ども時代、「駅ビルといえばエルナード」でした。ビッグシェフというレストランでハンバーグを食べ、おまけに付いている、機関車の陶磁器を集めた記憶があります。
話が飛びました。いつもの「あみ焼きチキンホットサンド」を注文します。柔らかいお肉がジューシーです。珈琲を注文すると付いてくる豆菓子は、持ち帰ります。小腹が空いたときに、ちょうど良い量です。
毎年1月下旬に、亀戸天神の「鷽替神事(うそがえしんじ)」があります。鷽(うそ)と嘘(うそ)の読み方が同じことから「凶事を嘘にして吉事にとり(鳥)かえる」と言われています。2月下旬には「カメレちゃん握手会」も。亀戸餃子も有名です。
店名 : コメダ珈琲店 アトレ亀戸店
所在地: 東京都江東区亀戸5-1-1 アトレ亀戸2F
座席数: 65席
営業 : 7:00-23:00
電源席: あり
その2 ダイエー大島店
都営新宿線「西大島」駅から徒歩4分。スーパー「ダイエー大島店」の1階にあります。正直なところ、大島という非常にローカルな場所、しかも主要な駅でもない(快速止まらない)のに、なぜここにコメダ珈琲店が?という不思議な感覚を持ちます。
ダイエー大島店は、昭和40年代に建てられた(と言われている)歴史のある店舗です。亀戸のエルナード(今のアトレ)、錦糸町のテルミナと並んで、地域の身近なデパートとして長らく愛されてきました(まだ営業中です。2021年に改装予定)。
ダイエー大島店といえば、ダイソーがものすごく広いことです。4階フロアのほぼ全体を占めます。マイナーな工具類も豊富で、トルクレンチの各サイズが揃います。キャンプ用品もあります。千円の「折り畳みダイソーテント」は人気商品の一つです。
さて。大島店の特徴といえば、ダンディーな声の店長さんと並んで、「朝6時30分からの営業」です。コメダ珈琲店的には、早い時間帯です。それでも早朝から、地元のお元気な高齢の方々が並び始めます。目の前にバス停があり、そのまま「浅草雷門」へ出かけることも。浅草観光への「隠れた玄関口」としても便利です。
欠点と言えば、電源が2席分しか、無いことでしょうか。店舗の右奥の2席は外からも見えますので、空席であることを確認してから入店しましょう。
店名 : コメダ珈琲店 ダイエー大島店
所在地: 東京都江東区大島4-6-1 ダイエー大島店1階
座席数: 84席
営業 : 6:30-22:30
電源席: あり(2席のみ)
その3 新木場駅前店
JR京葉線、東京メトロ有楽町線の「新木場駅」のすぐ高架下にある、新木場店。周囲に住宅街の無い新木場駅は、「夢の島」が近い駅ですが、「陸の孤島」とも呼ばれています。北側には広大な「夢の島公園」、南側には果てしなく続く倉庫会社。その一方で、京葉線の乗降数ランキングでは2位を誇ります(1位はディズニーの「舞浜駅」)。商業的にはほぼ本当に何も無い駅(すみません)に、コメダ珈琲店は、なぜ進出したのでしょうか。
さて。新木場店は、休日の昼前にもかかわらず、さほど混雑していません。Wifiが快適です。建物の1階にファミリーマートがあるので、ファミマWifi、コメダ珈琲店のコメダWifi、ドコモWi-Fi電波で、快適に作業できます。ときどき天井から、電車が通り過ぎるカタカタという音が聞こえてきます。
コロナ対応で大きく開け放っている窓からは、かすかな潮風が吹き込んできます。夢の島公園、若洲海浜公園などにも近く、空気も美味しいような気がします。店舗のホームページには「スタッフ一同笑顔でくつろぐいちばんいいところを提供致します!」とあります。居心地の良いお店です。
東京オリンピックでは、新木場駅に近い「東京アクアティクスセンター」は、水泳・飛び込み・シンクロナイズドスイミング、夢の島公園はアーチェリー競技の開催予定地です。駅も改装され、改札の拡張などが行われました。コメダ珈琲店も、東京オリンピックを先読みして、新木場駅へ展開したのかもしれませんね。
場所 :東京都江東区新木場1-6-1-2F
席数 :85席
Wi-Fi :コメダ(無料)、ファミマ(無料)、ドコモ
営業 :7:00-23:00
電源 :ほぼ各席にあり
その4 ららぽーと豊洲店
東京メトロ有楽町線、ゆりかもめ線の「豊洲駅」から徒歩5分。豊洲店は、ららぽーと豊洲の2階にあります。雨の降る週末に訪問しました。健康のために始めた(ことにしている)ドラクエウォークも、雨の日は厳しいです。ステイホームせよ、という天の声なのかもしれません。
豊洲駅バスロータリー付近から徒歩で向かうと、店舗のウインドウが見えてきます。朝9時の到着でした。ららぽーと豊洲の営業時間は10時からです。ショッピングセンター内はまだ暗くて、エスカレーターも稼働していません。薄暗い中(雨でしたので)、エレベーターで2階へ上がります。既に行列ができています。豊洲はタワーマンションが立ち並ぶ好立地です。人気店のようですね。
お店は全体的に細長い作りで、大きな窓に向かって一人用カウンターが並んでいます。一人用の席が多い印象です。窓が大きいので、採光がよく、店内は明るい雰囲気です。
雨の週末なので、行くところが無い(失礼)お子さんを連れた家族の方が多く、店内は活気にあふれています。子どもの元気な超音波声や、「カエルの歌」の合唱が聞こえてきたり。テーブルや柱が中央に配置されている関係で、店内が楕円形の競馬場トラックのようになっていて、そこを子供たちが走り回っていました。豊洲の人たちは寛容だなあ、と思いました。
天井から吊るされている照明には、コーヒー絵柄の綺麗なステンドグラス・ランプシェードが付いています。新聞の種類が特に豊富です。定番の日経新聞、朝日新聞のほか、毎日、産経、東京新聞まで。スポーツ新聞各紙には、秋のGIレース特集の見出しが躍っています。
10時頃になると、お客さんが少し減ります。ららぽーと豊洲の開店時間です。着飾ったマダム達が、子どもたちの手を引くようにして、ショッピングへと繰り出します。コロナ禍とはいえ、リアルショッピングは依然として、雨の週末の楽しい過ごし方の一つのようです。
場所:東京都江東区豊洲2-4-9 ららぽーと豊洲2階
席数:67席
Wi-Fi:コメダ(無料)、ドコモ
営業:7:00-21:00
電源:ほぼ各席にあり。電源2口ずつ
その5 イオン東雲店
最後は、江東区の南東に、「東雲(しののめ)」店です。広い道路、開けた公園、高層住宅など、未来的なベイエリアの景観が広がる地区です。
イオン東雲店の1階部分にあります。東京都で最大規模を誇る99席ですが、ショッピングセンターの利用客が多く、休日の朝方なのに、多くの人が並んでいました。東雲エリアには、スーパーマーケットがイオン東雲店ひとつだけ。利用者が集中するようです。
コメダ珈琲店、イオン東雲店の店頭は、クリスマス色のデコレーションが飾られていました。人気の山食パンや小倉あんなどを販売しています。「2021年、コメダ珈琲の福袋」の予約も受付中です。一通りの新聞も閲覧でき、無料のコメダWi-Fiのほかにも、ドコモ、AU、ソフトバンクのWi-Fi電波がキャッチできます。イオン東雲店の巨大な駐車場(660台)を利用できることもメリットです。
公共バスによるお台場エリアへのアクセスも良く、休日散歩の出発点としても良好な場所にあります。近くのパチンコ店にも、475台を収容する大規模駐車場があります。遠方からの方も、クルマを東雲エリアに駐車して、ランチをテイクアウトし、お台場をレンタサイクルなどで過ごす休日も、楽しそうですね。
場所:東京都江東区東雲1-9-10 イオン東雲店内
席数:99席
Wi-Fi:コメWIFI、ドコモ、AU、ソフトバンク
営業: 8:00-21:30