本の紹介

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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら(岩崎夏海)

表紙が何となくアレなので、電車の中で読むときにはブックカバーが必要なのだけれど、内容はとても面白い。イノベーションとは何なのか、ということを、分かりやすい感覚でとらえることができる良作だと思う。となりのは「ミリカレット」といって、花粉症の季...
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リボンの男(山崎ナオコーラ)

日経新聞(読売新聞だったかな)の日曜版の書評欄は、オススメの本に巡り会うための、とても良い機会を提供してくれます。読書にはその人の好き好きによって偏りが生じますので、☆☆☆☆☆の書籍を無条件に手にとって読んでみることは、新しい世界の広がりに...
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剣客商売 12「十番斬り」(池波正太郎)

花粉症の季節がやってきました。日が長くなってきたのは良いことだけれど、この季節の外出には、マスクが欠かせない。コロナウイルス騒ぎもあって入手しづらいマスクだけれど、花粉症の患者さんにも、ぜひ優先的に配布してもらいたい。小説では、秋から冬が舞...
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剣客商売 11「勝負」(池波正太郎)

「勝負」では、秋山大治郎の久能が描かれている。小兵衛は、「剣を持って人を助くる事ができるのであれば、木太刀の試合ひとつに負けたからと言って、何のことやあろう。な、そうではないか…」といって諭す。大治郎は気力の充実を欠いた状態で試合に望む。し...
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「清く貧しく美しく」(石田衣良)

タイトルと表紙の写真が、小説の内容を的確に表している。外資系ネット通販大手の倉庫で働く30歳のアルバイトの男性と、スーパーでパートをする28歳の女性を中心としたお話。つつましい生活ながらも、小さなアパートで幸せに暮らしていたけれど、30歳と...
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タンドリーチキン、元祖のお店?【2020デリー_15】

インドのチキンといえば、タンドリーチキンです。ヨーグルト、カシューナッツペースト、塩などの調味料と、コショウ、赤唐辛子、ウコン、ニンニク、ショウガなどの香辛料に、肉を半日ほど漬け込んだ後、香ばしく焼きあげます。食欲をそそるために、ウコンや香...
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インドが変える世界地図 モディの衝撃(広瀬公巳)

筆者は、もとNHKニューデリー支局長。さすがは本職のジャーナリストだけあって、テンポよく進む文章と全体構成は、読んでいてもさほど疲れを感じさせない。今のインドを理解するのに、これほど分かりやすい書籍は、他には中々、見当たらないと思う。インド...
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「普通がいい」という病 (泉谷閑示)

私たちは、あまりにも「~しなくてはいけない!」という言葉に縛られていないだろうか。常識に縛られながら、「自分らしく生きる」ことの意味を忘れていないだろうか。少し前の新書本だけれど、泉谷閑示(いずみやかんじ)さんの本書「普通がいい、という病」...
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絶望スクール 石田衣良 池袋ウエストゲートパーク15

池袋を舞台に、不良上がり?の主人公「マコト」が事件を解決していく、人気シリーズ。2020年夏にはアニメ化されるそうだ。今回の第15巻では、動物虐待、危険運転、引きこもりビジネス、留学生ブラック労働をテーマに、物語は軽やかなテンポで展開してい...
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剣客商売 十 春の嵐(池波正太郎)

剣客商売、初の長編。いわゆる謎の連続殺人事件に巻き込まれる、秋山親子と仲間たち。「秋山大治郎だ」と名乗りながら、幕臣達を切り倒していく「頭巾の男」の行方を追う。老中である田沼意次(小説の中では、秋山大治郎の義父)と、それに対立する、御三卿の...