本の紹介

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剣客商売15 二十番斬り(池波正太郎)

シリーズ第15弾。前座のような位置づけの特別短編「おたま」では、暖かい春の日差しを浴びながら、縁側で丸くなっている、白猫の「おたま」が登場する。秋山小兵衛は猫好きだった。「猫は人よりも気がまわる生き物じゃ。すべてを知っていながら、知らぬふり...
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坊さん、ぼーっとする。(白川密成)

著者は24歳で住職になり、尼僧(女性の僧侶)である奥様、幼い子どもたちと一緒に、四国のお寺で暮らしている。四国八十八ヶ所霊場の57番目のお寺、栄福寺。仏教の経典の言葉を、日々の生活に置き換えて、優しく解説してくれる。「しばらく、ほっといて下...
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容疑者Xの献身 (東野圭吾)

この作品が書かれたのは、2003年6月頃。米英がイラクを攻撃し、自衛隊が派遣された頃だ。中国から新型肺炎SARSが流行し世界中に広がり、最終的には774名の死亡例が報告された。2020年の現在と比べて、時代の移り変わりを感じることができる。...
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剣客商売 14 暗殺者(池波正太郎)

テレワークは、肩が凝るのと、目が疲れるのと、腰が痛くなるのと、足がむくむことを除けば、健康的な働き方といえるかもしれない。掃除や洗濯といった家事、子供たちの昼食の支度なども出来る。ご家族への介護が必要なご家庭もあるだろう、と思う。コロナが収...
旅行記

「剣客商売」秋山小兵衛の「鐘ヶ淵の隠宅」を訪ねて

荒川区の側から隅田川に掛かる白髭橋を渡ると、向こう側は墨田区。「剣客商売」の主人公の一人である老剣客、秋山小兵衛の隠宅があった(話の上では)、鐘ヶ淵(かねがふち)方面へと向かう。剣客商売第1巻では、「小兵衛の家は、堤の道を北へたどり、大川・...
旅行記

「剣客商売」秋山大治郎の「橋場の道場」を訪ねて

さて。池波正太郎の「剣客商売」の主人公(の一人)、秋山大治郎。作品中で、かれの道場が置かれているのが「橋場」という場所。今回は、「橋場の道場」を、少し詳しく、訪れてみたい。一番の手掛かりは、剣客商売の第1巻「荒川が大川(隅田川)に変わって、...
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剣客商売 13 波紋 (池波正太郎)

コロナウイルスの影響により、地元の図書館の再開の目途が立たない5月の半ば。借りている本の在庫も底をついたので、ブックオフへと探しに行くと、歴史小説の100円コーナー(侘しい)に、比較的キレイな状態で「剣客商売」シリーズが並んでいた。運よく未...
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ハロー・ワールド(HELLO WORLD)野崎まど

コロナウイルスへの対策で、地域の図書館も閉鎖中のきょうこの頃。そんな中、子供が貸してくれた小説「ハロー・ワールド」を読んでみた。平凡な高校生男子である主人公は、ある日突然、自分の住む世界が「シミュレーター内に再現された過去の世界」であると聞...
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鬼平犯科帳6(池波正太郎) テレワークをしながら

テレワークの日々が続いている。さほど広くも無い部屋で、小さなパソコン画面をのぞき込むようにしながらキーボードを叩いていると、肩がとても凝ってくる。冷蔵庫にある箱入りアイス(チョコとバニラのパリパリアイス)の減りも激しい。運動しなくては!と思...
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鬼平犯科帳5(池波正太郎) 焼きそばを作りながら

お酒ばかり飲んでいても仕方がないので、たまには本も読もう。コロナウイルス感染症の話題でニュースは溢れているけれど、庶民に影響のある4月1日からの制度変更として、「レジ袋の有料化」があった。我が家の御用達「まいばすけっと」でも、レジ袋が5円に...